会場/サンケイホールブリーゼ 2009.2.7.夜
出演/山内圭哉、小島聖、中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)、廣川三憲(ナイロン100℃)、加藤啓(拙者ムニエル)、林克治(カリカ)、福田転球(転球劇場)、高木稟(転球劇場)、橋田雄一郎(転球劇場)、小椋あずき、佐藤貴史(サモ・アリナンズ)、副島淳、西うらしんじ、大木湖南(ニットキャップシアター)、おかっぺ、大庭英紀、原田篤志(游人A)、重山邦輝、田村通隆、野口裕樹、江原亜祐美、大室由香利、渡辺聡美、腹筋善之介(Piper)、宇梶剛士、大谷亮介
また説明不能な芝居に行ってきました。時代劇でパンクです。
早や3度目になるブリーゼは、今回「暴れん坊将軍」のテーマでお出迎えしてくれました。それから延々と流れていた時代劇主題歌が、突如パンクに変わって開演(以後、休憩時間にもピストルズやらかかってるので結構ノリノリだった)
初演の2006年の中之島のテント劇場は見てないし、この本も読んでないけど、原作が町田康でやるのは山内圭哉となると、かなりのアングラでエログロと想像してたもんで、それよりずっとマトモに感じました。一応、オチもあるし、タイトル通りだったし(何だと思ってるんだと言われそうだけど……)ええ、もっと血飛沫と肉片が飛ぶようなノリかと思ってたもんで(十分飛んでたろ!とおっしゃる向きもあるでしょうが……)
役者さんは「絵空」も濃かったけど、これはまた更に濃い出演者と数でした。着流し山内さんは殺陣もカッコよく、どこまでも調子こきで胡散臭く。真鍋五千郎の転球さんはネタ担当イジラレ役、腹筋さんはひたすら斬られて血を噴く役、どこに出てくるんだろうと思ってた宇梶さんは着ぐるみ着た猿のボス(一幕ではセリフもなかったような)
この猿がしゃべるかと思えば殿は外人だし、腹を振って踊りまくる新興宗教「腹ふり党」に、訳わからん秘剣合戦。内藤家老(林克治)は嫌味で隠れブラで、頭の足りない超能力少年(おかっぺ)まで暴走してカオス状態に。
紐状のスクリーンに映像を映したり、話の都合上見えないとツマラナイだろう茶山半郎(大谷亮介)の刺青メイクをカメラを使って見せてたのは効果的だったし、2時間45分、突っ走る勢いはあったかと。
同行したものでーす。(^^;
いや〜、私ももっと分からなくて、
もっとえげつない芝居かと
半分ひやひやしながら行ったんですが、
意外にマトモでした。
(どういう感想や・・・)
今という時代にあってたような気もします。
えいや!でブリーゼに行く前に行っていた松竹座。
ここで観た午前の部のラスト、「女殺油地獄」も
かなり酷い話で、この日は鬼畜の日になった私。(^^;
聞く所によると原作は恐ろしく長ゼリフらしいので、機会があったら読んでみようかと思います。舞台後半で茶山達が暴走し始めた後、掛十之進の存在が薄くなったけど元々ああいう作りなんかしら……。
劇場のハシゴほんとにお疲れさまでした。油地獄の主人公もトンでもないボンボンでしたよね。