無駄に長文なのでお暇な方のみどーぞ。
大阪ヨーロッパ映画祭のオープニングイベントとして「アラビアのロレンス」の上映があると知ったのは友人の1枚のハガキから。既に発売になっていたチケットを即申し込んで待ちに待ってました。
思い入れの深い映画ながら劇場では鑑賞したことがなかったこの作品。ロレンス生誕100年の時は東京だけやって大阪の上映はポシャったし、VHSもDVDも持ってるけど、死ぬまでに1回は大スクリーンで見たいぞ!と思ってたのがやっとです(涙)
しかも、80年代の修復後また傷みが出始めたフィルムをコロンビア・スタジオ85周年、日本支社開設75周年記念で再修復したニュープリント版の初お披露目。映画スコアの作曲家モーリス・ジャールも来るときたら行かなあかんでしょう。
そして、昨日。発売からしばらくたって申し込んだにも関わらず、ど真ん中の前から5列目という良い席だったので、平日だしなあ…と、若干人の入りを心配してたけれど杞憂でした。2:30頃に会場に着いてみると当日券の長い列がお出迎え。場内満杯で入場に時間がかかったためか少し遅れての開始。
最初に修復したソニーピクチャーズの代表氏とモーリス・ジャールが登場しての挨拶があり、いよいよ本編上映開始。
映画に関しては私にとっては『何が』とか『どうした』といったレベルじゃないです。耳に馴染んだオーバーチュアから始まって、上から撮影したバイクとロレンス(ピーター・オトゥール)が写しだされた時点で、もう背筋がぞくぞく。それからずっと心の中でアリ(オマー・シャリフ)きたー!ファイサル(アレック・ギネス)きたー!アウダ(アンソニー・クイン)きたー!太陽もきたー!…(以下エンドレス)と、かなり壊れ気味。休憩15分を挟んで227分、約4時間近く、何回見たか分からない映画なのに全く飽きない。見るたびに感じることが違うし、砂漠の砂まで美しい。
また、今回の修復で音もデジタルになったそうで、モーリス・ジャールさんも「製作当時と同じ音になった」と太鼓判を押してられました。この後東京でも上映会があるそうなので、興味のある方はぜひ。
上映後は再びモーリス・ジャール氏がご登場になっての質問会。84歳と高齢な上、どうも日本に来てから転けられたとかで、腰がいたかったようですが、オリジナルスコアの指揮者クレジットの謎に、映画音楽とクッキングが似ているといった話、映画に登場するアカバの話、本物のロレンスと映画のロレンス、最初に編集前のフィルムを40時間分見た話などを1つ1つ丁寧に手振りとユーモアを交えつつ答えてくださいました。
怪我もあって予定されていたサイン会は取りやめになったけど、変わりに数人ずつと写真撮影の時間を取ってくれて、質問への答えにも感じた強烈なプロ意識をここでも感じさせてくれました。
その後、お隣りに座った方とマニアな話で盛り上がり、居酒屋へGO!
いやー、やっぱり映画って大画面が良いですね。
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そーです、いくらブルーレイの画像がきれいでも、
映画はスクリーンなんです!!
私も死ぬまでに(スクリーンで)観たい映画リスト
っていうのも作ってみようかしらん。(^^;
「第三の男」「戦場に架ける橋」だの結構観てるんですが・・・。
「サンセット大通り」をスクリーンで観たい。
「死刑台のエレベーター」なんてーのも観たい。
そう映画はスクリーン。でも、「ロレンス」はブルーレイ盤も買うんだろうなーと思います(笑)
この間きたこさん、この映画は後半が分からなくなったっておっしゃってましたが、なるほど分かりにくいったら分かりにくいなと思いました。上手く纏められてはいるけど、懇切丁寧に背後関係を説明してはいないし、ある程度状況を知ってる前提で描かれてるのかもしれません。
アラビアのロレンスは見た記憶はありますが、詳細なところまでは思い出せません。
4時間もの大作だったんですねー。
私がスクリーンで見た大作は「ルードウィヒ」かなぁ、あれも4時間くらいの長さだったと思います。
何度も見たい映画って確かにありますね。上映されるたびごとに何度も見に行った映画はアレン・レネの「24時間の情事」です。
モノクロ映画ですが何度見ても美しい映画です。
やっぱり映画はスクリーンで見るのが一番ですね。
出たヘルムート・バーガー。「ルードウィヒ」も長かったですねー。
学生の時だったかリバイバル上映に誘われたけど、バイトに間に合わないか何かで断念したような覚えがあります。見たのはビデオでですね。
「24時間の情事」は未見です。
戦争の記憶を引きずる日本人とフランス人女性の話だったと思いますが、ねこ江戸さんご推奨品としてメモしておきます。